実行委員長挨拶
このたび、(公社)日本薬学会 環境・衛生部会の学術年会「フォーラム2025:衛生薬学・環境トキシコロジー」を、2025年9月9日(火)および10日(水)の両日にわたり、名古屋にて開催する運びとなりました。本フォーラムは、2000年に現行の「フォーラム:衛生薬学・環境トキシコロジー」として改称されて以来、第26回目を数えます。また、前身である「環境汚染物質とそのトキシコロジーシンポジウム」(1992年からは「環境トキシコロジーシンポジウム」)を含めますと、通算第51回目の開催となります。環境・衛生部会フォーラムの新たな四半世紀の幕開けを飾る記念すべき大会において、実行委員長を拝命いたしましたことを、大変光栄に存じます。
フォーラム2025は、「衛生薬学とレギュラトリーサイエンスの協働で守る健康で安全な生活」を主題として、国立環境研究所エコチル調査コアセンター次長 中山祥嗣先生の特別講演、元国立医薬品食品衛生研究所長 合田幸広先生の教育講演に加え、衛生薬学分野の現下の重要な課題に関する4つのフォーラムを企画しております。さらに、若手研究者ネットワークの構築を主眼とする、若手研究者活性化小委員会主催のプレシンポジウム(9月8日(月))、国際交流小委員会による韓国 衛生薬学分野研究者との合同シンポジウムや招待講演も予定しています。
環境・衛生部会では、健康の維持・増進と健全な環境の保全に寄与することを目的として、環境・衛生に関係する研究の推進、学術の普及、研究基盤の充実・強化にかかる活動を行っています。一方、同じく(公社)日本薬学会の部会である レギュラトリーサイエンス部会では、化学製品や食品等の品質・有効性・安全性を正しく評価するための研究を推進し、その実践を通じて、国民の健康と生活環境を維持・向上させることを活動の目的としています。私は、かねて、両部会の協働が「国民の健康で安全な生活」を維持する上で極めて重要であると考えており、本フォーラムがSynergyを生み出す機会となることを心から願っております。
会場となるウインクあいち(愛知県産業労働センター)はJR名古屋駅から徒歩5分という交通至便の立地にあり、空路の拠点となるセントレア(中部国際空港)から名古屋駅へは最速28分で結ばれています。フォーラム2025の主題にふさわしい活発な議論を深めるため、是非、全国の大学・研究機関の皆様から多数の演題応募を賜りますようお願い申し上げます。また、薬学会会員・非会員を問わず、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
実行委員長 神野 透人 (名城大学薬学部)